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大和への誤解をそのまま書くと・・・

 オブイェクトでも取り上げられてたけども、こういうデマを並べる連中がいるから困るんだ。
他人のブログにちょっかい出すのはあまりしないんだが、WW2戦艦スキーとして少し黙ってられなくなったので。

元記事

オブイェクト

とりあえず、主機その他の観点はあちらの方が詳細に書かれてるし、戦艦の用法その他について色々と。

1.ドイツポケット戦艦は無理やり通商戦を行うために作られた艦であり、純然たる艦隊決戦用に作られた戦艦と航続距離で比較することは適当ではない。

2.金剛型という超高速遊撃戦力を封じるために作られ、しかも大和の1年以上後に竣工した戦艦の「速度のみ」を取って大和型と比較することは適当ではない。
アメリカ海軍の運用思想や世代を考えて、大和と対抗すべきはサウスダコタ級なわけだが、こちらは最高速27.8ノット、常用できたのが25~6ノットとなっている。大和は常時27〜8ノットを発揮できたわけで、こちらの方が速度の点でも優れていたといえる。アメリカの戦艦は異常振動で運用制限していたアイオワ級にしろ、船体構造に難点のあったサウスダコタ級にしろ、スペックとして知られる最高速は実戦では使えなかったことに留意する必要がある。一方日本戦艦は「常時発揮可能な速度」が記されている傾向があるようだ。

3.アメリカ海軍が何重もの防御ラインを引けたのは、それを可能にするだけの海上戦力を整備できたからというその1点に集約される。決して、戦艦の速度が要因ではない。
というか、そもそもノースカロライナ・サウスダコタ・アイオワ体制に入るまではアメリカ海軍戦艦部隊の速度は21ノット程度と非常に低速で、一方日本は主力戦艦すべてが25ノット、巡洋戦艦部隊の金剛型は30ノットと超高速の戦艦戦力を保持していたことを認識しなければならないだろう。

4.海軍が艦隊決戦思想に基づいて戦艦を建造したことは時代遅れではない。
まず第一に、当時アメリカも日本も艦隊決戦を前提に戦力を整備していたこと。
第二に、大和以降に設計されていたアイオワ級・モンタナ級でさえも艦隊決戦思想に基づいていること。
第三に、日本海軍としては「艦隊決戦がもっとも効率的な戦争」と考えていたし、それは結果や当時の戦力から見れば妥当であった。
第四に、日本は当時の海軍列強の中でもっとも早く戦艦の建造計画を放棄していた。
イギリスがヴァンガードを竣工させ戦艦の歴史に幕を下ろしたのは46年8月のことだったし、アメリカがアイオワ級ケンタッキー建造中止を決定するには50年(!)1月を待たねばならなかった。フランスは敗戦の影響もあってジャンバールを竣工させたのが55年6月だし、陸軍国ソ連ですらソビエツキー・ソユーズ計画を放棄したのは47年だった。まあ、海軍に割けるリソースが小さかったドイツは41年8月にH級を放棄したし、イタリアは休戦した43年9月には計画を放棄せざるを得なくなっていたが。
一方、わが国は42年6月には信濃を空母に転用することを決定し、8月の武蔵竣工を持って戦艦計画を完全に放棄していた。これを見れば、当時の帝国海軍は時代遅れどころか、時代をしっかり先取りしていたと断言できるだろう。

5.帝国海軍には通商破壊戦という概念がなかったわけではない。ただ単に、「艦隊決戦をやるよりも遥かに高くつく」からあきらめざるを得なかったのだ。
現に、アメリカ海軍は日本に対し通商破壊戦を仕掛けるに至ったとき、とんでもない量の艦艇を保有していた。当時の世界1・2位の大海軍同士が大洋でにらみ合っているときに通商戦をやるなどという絵空事を実現するためには、それこそ太平洋を飽和できるほどの大戦力が必要だったのだ。

6.戦艦が空母の護衛をするという場合、その意義は水上艦に対しての牽制にある。
防空戦力でいえば駆逐艦のほうが遥かにコストパフォーマンスに優れるからだ。
その意味において、大和が空母の護衛ができなかったとする論は誤りだし、現に行っているのだ。

7.仮に、改良型MZ65/95型機関を大和に搭載したところで、3軸16万5千馬力では4軸15万馬力に比して1割しか増加しないため、Max30ノットになったという推定はまず成立しない。
これは、当然H39級に比べ大和型が15%も重いことに原因があり、当然ながら巡航19ノットはまず達成できないだろう。ディーゼル機関の重量出力比や必要装甲面積等は蒸気タービンに劣るため、どう考えてもこのような過程は成立し得ない。
そもそも、前述のとおり通商戦をドクトリンレベルで放棄した日本海軍が新型戦艦2隻(当初計画通りでも4隻)だけ独行して通商戦を行わせるような設計をするメリットがどこにもない。通商戦に裂いている間に、アメリカとの決戦が勃発したら目も当てられないからだ。

8.世界の戦艦に関していえば、ディーゼルへの流れなどは存在しない。
ディーゼル戦艦はドイツ海軍の置かれた特殊性が生み出した特殊な事例に過ぎない。このような事例を「流れ」というのならば、アメリカのコロラド級等で採用されたエレクトリックタービンにも言及しなければならないだろう。



P.S.オブイェクトにトラックバック飛ばしてみたらアクセス数が10倍近くになったでござる・・・
こんなことになるなんておじさんびっくりだぁ



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軍事 | 10:48 | comments(0) | trackbacks(0)

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